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水の生き物 Feed

2012年8月10日 (金)

団扇海老構造図(其の二)

3 頭部・胸部付属肢 (スケールは1cm)

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   頭部の付属肢(2対の触角を除く)には口のまわりに大顎(左上)と小顎(左下)がある。
胸部には5対の歩脚がある。歩脚の先端はかぎ状になっており、鋏はついていない。
歩脚の付け根の部分はどんぐり型である。

4 腹部第1節 (スケールは1cm)

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   腹部は6節あり、スケッチは第1節で,上より、右から・後ろから・下からの図である。
頭胸甲と腹部のジョイント部分であるので、左右の張り出しは大きくないが、断面の形(どんぐり眼状)は、他の節も同じである。上面に比べると、下面は細く、弓状に湾曲している。

5 腹部3・4節と腹肢(スケールは1cm)

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   腹肢は2~4節で確認できた。  形状は二又に分かれている普通の形状であるが、細くて短くて遊泳脚としてはあまり役に立ちそうにない。周りに生えている毛は、長く本数も多い。

6尾節と尾肢  (スケールは1cm)

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   腹部の第6節(?)に尾節がついる尾節についている付属肢は扇のように変形してる。付属肢の基本の二又に分かれた形をしているので、上から見ると5枚が重なった形に見えて、尾扇とも呼ばれる。

参考文献: 食卓で学ぶ甲殻類のからだのつくり 宮川光・鳥越兼治

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2012年8月 9日 (木)

団扇海老構造図(其の壱)

生き物で作品(絵や紙造形)をする時に、いい資料を探すのに苦労します。
実物を手元に置き、それを見ながら作成するのがベストなのですが、現実には難しいことが多いです。世の中には同定の為の資料はあるが、造形の為の資料はほとんどありません。(鳥に関しては、バードカービングの図面が見つかることがあります。)
ということで、ウチワエビの造形資料を意識してスケッチをしてみました。

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1 頭胸甲(スケールが1cm)
   ウチワエビの団扇の部分の上3分の1は第二触角なので、頭と胸をおおう頭胸甲は上のスケッチの部分になります。前の部分には触角がつく穴が2組、目の入るへこみが1組あります。頭胸甲の横の部分は大きくつばさのように張り出し、大きな切れ目が1ヶ所あり、その縁には多数の切れ込みがありのこぎり状になっています。断面はひれの短いエイのような形をしています。また多数の毛が切れ込みにそって生えています。

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2  触覚と目(スケールが1cm)
    団扇の部分の上3分の1は第2触覚(イセエビでは、太くて長い方の触覚)でできています。この部分は4つの体節よりできています。他のエビの第2触角はかなり動くようですが、ウチワエビの場合は可動域は少なく、周りの状況を探る本来の役割はあまり果たしていないように感じます。
第1触角は普通の先が2つに分かれた形をしています。目はしっかりとしており、根元の部分もかなり太い感じです。

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2012年7月27日 (金)

団扇海老彩色阿修羅図

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ウチワエビ 透明水彩・ペン 鹿児島産

※クリックで拡大します。

近所のスーパーで、2匹240円で売られていた食材としてのウチワエビです。
偏平の不思議な姿をしたエビですが、味はイセエビ以上という噂があります。

しかし、その姿の魅力にスケッチのモチーフとして使わせていただきました。スケッチ後に解体しとり出した身は見た目もにおいもイセエビ風で見た目よりも身の量も多く、断腸の思いで処分しました。

スケッチで目より上の部分は第2触角が変化したものです。
胸脚は5組とも先はハサミになっていません。(イセエビと同じです。)
裏表の色の差は、あまりありませんが、スケッチとして見やすくするために差を強調しました。

久しぶりのスケッチ、なかなか面白いですね。

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2007年10月13日 (土)

名前は外国風ですが

Erw1oh0c シュレーゲルアオガエル
8月のスケッチ


使用画材
鉛筆
透明水彩

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この緑の蛙の名前はシュレーゲルアオガエルです。気持ちよさそうに葉っぱの上で昼寝をしてるところです。いかにも外来種風の名前ですが日本固有種です。

江戸時代にドイツのフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが日本にやって来て、日本には西洋科学を伝え、ヨーロッパに日本を紹介しました。数多くの標本を持ち、日本を離れオランダでヘルマン・シュレーゲルらと日本動物記をまとめ、多くの日本の生物を新種として記載しました。そのため、このような洋風の名前が日本固有種についたのです。
シュレーゲルアオガエルは緑色の蛙でモリアオガエルとは近い仲間です。また別科ですがニホンアマガエルとも似ています。
→(http://blog.kansai.com/ikomaru/33

これらの蛙の判別の方法を紹介します。
1.ニホンアマガエルは目のあたりに褐色のすじがあり、鼻先がずんぐりしています。
2.シュレーゲルアオガエルは虹彩が黄色で、モリアオガエルは虹彩が赤みを帯びています。
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自宅の近辺ではモリアオガエルは見かけません。 せめてシュレーゲルとニホンアマガエルは生息し続けて欲しいものです。

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2007年6月30日 (土)

緑でも青

P5s67vms モリアオガエル

約6cm


使用画材
透明水彩
鉛筆

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非常に有名なモリアオガエルです。6月初め頃に三重県で出会いました。これまで、卵のかたまりは見たことがありますが、成体は初めて見ました。最初見たときは「雨蛙のでかい奴」と思いました。体長6cm位なので雨蛙の2倍はあります。色もよく似ていますが、皮膚はごつごつし、腹部の方には斑点がありました。雨蛙が男子小学生だとすれば、そのまま成長して高校生になったのがモリアオガエルです。
池の上にある枝などに卵のかたまりを産むことにより知られていますが、日本のレッドデータ検索システムhttp://www.jpnrdb.com/rdb_category.htmlによると、生駒のある奈良県ではモリアオガエルは絶滅危惧�類となっており、ほとんど見ることができません。本州でもっとも出会える可能性が少ないのが我が奈良県だといえます。国・県でモリアオガエルが天然記念物に指定されていることも数多いです。最近ツボカビ病などの影響か、世界的に両生類が減ってきているそうですが、是非生き残ってほしいものです。
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2007年6月28日 (木)

上を向いて泳ごう

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マツモムシ幼虫
12mm 

使用画材
  透明水彩
  ガッシュ(白)
  ピグマ

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  水中で生活するカメムシの仲間です。成虫は淡黄褐色ですが、幼虫は背面(小さく描いてあります。)は薄い黄緑色です。まだ羽も小さいです。いつもお腹を上に向けて水中にいます。ムシなどが水面に落ちるとすばやく泳いできて口吻で体液を吸うそうです。英語ではboatmanとかbackswimmerと呼ばれます。
近くの貯水槽にいたのを捕まえて、小さなポリチャック袋に入れて観察しました。後脚が長く、その足で泳ぎます。いつもはスケッチのように伸ばしているのでボートのオールのようです。簡単に足の様子などをスケッチをして、デジカメで写真を撮りました。後で写真を見ると首の部分とか腹の部分とかが良く撮れていませんでした。輪郭線とかが写っていなかったのです。これではスケッチは完成できません。仕方ないので次の日にもう一度観察しました。よく首のまわりを観察すると何と空気の泡を首の回りにためているのです。お腹にも多量の空気をためこんでいます。そして、その空気の塊が逃げないように、長い毛が泡の形にそって多数生えていて、空気をまもっています。そのため、写真に撮っても空気のある部分はきれいに写らなかったのです。この空気により、水中でも呼吸ができ、自由自在に泳げるのでしょう。この空気のかたまりを見つけたときに自分では大発見をした気分になりました。

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2007年6月15日 (金)

ちびメデューサ

Xaophbtk 腔腸動物の子供?


使用画材
透明水彩
ガッシュ(白)
色画用紙

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先日、汲んできた大阪港の水を観察していたとき、こいつを発見しました。体の部分が1mm、長い触手が2mmの大きさです。触手は見える範囲で13本ありました。針でつつくと、ゆっくりと触手を動かします。触手ははぼ透明で、体はやや黄色がかっていて、すこし茶色のすじが入っています。体の触手と反対のほうは凹んでいます。発見した時、「クラゲ」だと思いました。じっくり見ていると「イソギンチャク」にも似ています。取りあえず、腔腸動物であると見当をつけました。スケッチをしていると、触手の先のほうが崩れてブヨブヨになってきました。30分も経つと全身がブヨブヨで原形をとどめなくなってしまいました。このスケッチは、その時に描いたものを参考に、次の日に色画用紙に描き起こしたものです。結局、生物名はわからず、このスッケッチの向きは、触手が上が正解なのか、下が正解なのかもよくわかりません。


2007年6月 8日 (金)

くるくる回ります

Rputmgmf ヨコエビ

約1cm

大阪港で採集
使用画材
透明水彩
ピグマ

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大阪港の岸壁でバケツにロープをくくり付け、海水を汲んだところ茶色いヨコエビが入っていました。色はビール瓶のような渋い茶色、大きさは1cm位でヨコエビの名前のように横向きに結構速いスピードで泳ぎまくったりバケツの底でくるくる回っていました。体は猫背で左右から押しつぶされた様に平たくなっていて、エビと名がつきますが頭の部分はあまり大きくなく、顔つきは賢そうには見えませんでした。
ヨコエビはウミノミと同じ端脚類に属し、海だけでなくではなく、河川、湖沼、そして湿った陸上から地下水など幅広い場所で生息しているそうです。けっこうスゴイ奴なのです。
このスケッチは、ヨコエビが余りに元気なので少しアルコールにつけたところ、たちまちオレンジ色になって動かなくなってから描いたものです。
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2007年6月 1日 (金)

もうすぐ田んぼ祭り

Aqvmdaai タマミジンコ
(子持ち)


使用画材 ピグマ0.05
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生駒の田んぼも数日前に水が張られ、一部の田んぼでは田植えが始まっています。もうすぐ、ミジンコや豊年エビや、カブトエビなどがわいてくる季節になりました。毎日、わくわくしながら帰り道の田んぼをのぞいています。このタマミジンコは去年のものです。ミジンコはほとんどがメスで、メスだけで卵をうんで仲間をふやしていきます。オスは環境が悪くなったときにしか出てきません。当然このミジンコもメスです。ミジンコの母さんは卵を背中に入れたまま生活します。そして、卵はお母さんの背中の中で赤ちゃんミジンコとなって、ある程度たってからお母さんの背中から出てきます。この絵のミジンコの背中にあるものは、赤ちゃんです。昨年見ることのできなかったミジンコの出産シーンを今年は見たいと思っています。

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2007年4月 7日 (土)

初めまして

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はじめまして、生駒に住んでいるいこまるです。
なんとなくBlogをつくってみることにしました。
内容はいろいろな生物のスケッチを中心にしていきたいと思います。あまり急がずにゆっくりと更新できればと思っています。よろしくお願いします。
第1回目はハリナガミジンコです。青の色画用紙に水彩で描いたものをスキャナで取り込み、少しパソコンでいじってあります。
ミジンコは好きな生物で、これから暖かくなってくると休眠卵から孵ってたくさんみることができます。水中をひゅんひゅんと泳ぐ様がかわいいです。

最近の写真

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